D. SXR 電力むかしばなし
その 3. 少油量とは?

近くの長沼変電所の少油量遮断器。 もう 30 年くらい前の写真だ。 相当前から GIS に代わっているようだ。 当然だが。
T 製作所のライセンス生産品で、スエーデンの工場でも、日本の T 製作所の工場でも、消弧室の組み立てから、最終試験まで何度も見ていたが、実際の変電所で使用状態にあるのを見るの初めてだった。 変電所の横は石屋で、売り物の石灯籠に足をかけさせてもらって写真を撮った。
後年、アメリカの変電所を何箇所も見せてもらった。 そのとき、この「少油量」という意味が納得できた。 アメリカの油遮断機というのは、鉄人 28 号の胴体をさかさまにしたような巨大なタンクそのもので、なるほど使用する油量は一桁かあるいは二桁も違う様子だった。